文字を送る時には細心の注意が必要?

文字を送る時には細心の注意が必要?

人が自分の伝えたいことを相手に伝えるとき、その手段に何を使うかで相手の理解度が大きく変わってくると考えています。

例えば、1対1で会話を通じて伝達をする場合、伝達する相手が目の前にいるのでそのときに理解を深めることが出来ますが、頭の中で理解を深めなければならない、聞き洩らした時にはもう一度話してもらえるが、1回目と同じ言葉がそっくりそのまま使われることはほとんどない、相手の話した言葉と自分が解釈した言葉で食い違いが起きやすい、といったデメリットがあります。

次に伝達手段として昔から使われていたものが手紙でした。

手紙は古くから使われている伝達手段ですよね。

戦国時代でも織田信長や豊臣秀吉が書いたと言われる手紙が残っていることからも、手紙は伝達手段としては長く用いられています。

また、文字に残していることで自分の伝えたいことを食い違いが起こることなく伝えることが出来ます。

手紙は伝えたいことをその場で伝えることが出来ず、昔なら数日、今でもポストに入れて相手の家に届くまでに最低でも1日くらいはかかるのではないでしょうか。

最新の伝達手段と言えば

そのような手段がある中で、現在一番伝達に優れているなと感じるものは「動画」だと思っています。

動画でも録画されたものか生放送かでも事情が変わってきます。

生放送であれば自分の伝えたいことを一瞬で伝えることが出来ますが、一方通行であることと発信内容が間違っていても取り返しがつかないデメリットがあります。

ですから、動画の中でも録画されたものが一番優れていると考えています。

文字で伝えるよりも映像で伝えることの方が相手のイメージに残りやすいことと、録画であれば何度も見ることが出来るために、相手の解釈の食い違いが会話や文字よりも少ない気がします。

また、ドラレコやスポーツの試合のように録画であれば証拠能力としても用いることが可能です。

伝えたい人が伝える相手に対して一番効果を発揮するのが映像ではないかと。

これもデメリットが何かといえば、結構手間であることと時間がかかる、映像撮影機器が高いなどがあるかもしれません。

文字伝達手段の躍進と落とし穴

そんな中で今一番伝達として用いられているものは手紙よりも早く伝えることが出来るLINEやtwitterではないかと思います。

自分の書いた文章が一瞬のうちに相手に伝わっていくので、それ以前はメールでしたが今ではLINEをしている人が多いのではないでしょうか。

しかし、ここにも大変大きな落とし穴があって、手紙を送るときよりも注意しなければならない点があるのです。

それは、一瞬のうちに自分の伝えたいことを文にできるために、じっくりと自分の書いた文章を見直さないまま送ることになるので、自分の伝えたいことと相手の解釈に大きな食い違いが生じてしまうことです。

この点は会話と似ているのですが、会話との違いは文章は一方通行の伝達になるために、自分が伝えたいことの解釈が食い違うこと以上に、言葉の使い方によっては相手の心にグサッと傷つける可能性も大きくなることです。

手紙の頃は一枚の紙に伝えたいことを伝えようとすると同時に、紙いっぱいに書かないともったいないとか、せっかく送るからと文章の内容も丁寧に書いていたのではないかなと思います。

紙ベースで送られてきたものは「物」として相手に届きますから、手紙自体を宝物として残しておくこともできるんですね。

しかし、LINEで送られてくる文章はその場ですぐに伝える内容になるために、文章を見直すという作業がおろそかになりやすく、書いた文章は残っていくものの、物ではないので宝物として残しておくようなことはありません。

つまりは手紙の時よりも温かみの少ない文章になっているのではないかなと思うのです。

文字一つ一つに細心の注意を!

ですから、私の持論ですがLINEの文章であっても手紙の時のように細心の注意を払わないと、伝えたいことに食い違いが生じてしまうと同時に、言葉の使い方次第で相手を怒らせてしまうケースも出てしまいます。

日本語を勉強中の外国人が作った文章であれば「変な文章だけどなんとなく伝わったし大丈夫やわ」くらいに思うでしょうが、普段会話をしている友人や上司であれば、文章に書かれている一つ一つの言葉で傷ついている人が少なからずいます。

まとめ

相手の文章を見て「日本語を勉強中の外国人」として見ることが出来れば、気持ちを落ち着かせることが出来るかもしれませんが、そのように考える人は少ないですよね。

それだけ「言葉」や「文章」には相手の気持ちを大きく変える力があり、細心の注意を払う必要があると思っています。

もちろん、普段何気ない会話においても同じことは言えますが、口から発した言葉は空気に溶け込んでいきますから、相手も聞き流したり勘違いで済む可能性があります。

しかし、LINEで送る文はずっと残りますからね。

面倒なことかもしれませんが、何事も丁寧にがベター・ベストになっていくと思いますよ。

ヘンな文章で相手を傷つけたりヘンな理解をされたら、それこそ面倒ですし、余計な手間と時間がかかりますからね。

これだから人付き合いはしんどいと感じる原因の一つなのかもしれません。

ブログみたいに自分の本音を書ける場が本当に一番楽ですよ。

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